蓑とは何であろうか。
蓑と聞いて何を思い浮かべるか。。
時代劇に出てくる、雨合羽みたいな物
藁で編まれたボサボサしい何か
総評して、あまり印象に残らないことが多いです。
私も最近までは、蓑に着眼してきませんでした。
しかし、ある一つの蓑に出会ったことで蓑についての印象が変わりました。
山形の庄内地方で作られた蓑。

藍染の紐
矢模様

入念に編まれ、美しい模様を作りだしている。
この蓑は、どんな思いで作られたのか。
冬の長夜に囲炉裏の前に座って黙々と編んでいったなのか。
手仕事の美しさ。
今も昔もお洒落をして、外に出ることを楽しんでいたのだろう。
背中を飾り、町に繰り出し買い物等を楽しんだのかもしれない。
物が溢れている現代とは違い、一つの物を大切に使ったいた時代。
過ぎ去った時代だが、美しい物は美しいと、感じさせる大切な民具です。